「WANCHER(ワンチャー) アストロノート」24時間時計を徹底レビュー

人とは違う機能を持った腕時計を探しているという方に、「WANCHER(ワンチャー) アストロノート」を今回はレビューしていきます。
一見すると普通のダイバーズ風ウォッチに見えますが、この時計は短針が1日1周しかしない「24時間表示」という特殊機能を備えています。
昼と夜の境目が曖昧になる極限環境の潜水艦の乗組員やパイロット、宇宙飛行士、世界を飛び回るビジネスマンや、長時間に及ぶ、光から遮断された暗闇の中でミッションを追行する技術者など、様々なプロフェッショナルのための腕時計として、短針が24時間かけて文字盤を一周する「24時間時計」があります。
今回レビューするWANCHER(ワンチャー)の「アストロノート」は、まさにその特殊な機構を搭載した、ロマン溢れる一本。
ニッチな需要に応え続けるWANCHERならではの、こだわりのスペックを徹底レビューします。
「WANCHER(ワンチャー)アストロノート」の概要
WANCHER(ワンチャー)の「アストロノート」は、宇宙飛行士や特殊任務従事者が直面する「昼夜の区別がつかない環境」を想定して設計された、本格的な24時間時計です。
通常の時計は短針が12時間で1周しますが、本機は24時間で1周するため、文字盤上の針の位置だけで昼夜を直感的に把握できます。ムーブメントにはシーガル製のST1612を採用し、45時間のパワーリザーブを確保。ケースは堅牢な316Lステンレススチール製で、日常生活での使用に十分な5気圧防水を備えています。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 耐久性 | 中:316Lステンレススチール使用 |
| 防水性 | 5ATM(日常生活用強化防水) |
| 耐磁性 | 不明 |
| 視認性 | 24時間表示、夜光インデックス・針により暗所でも良好 |
| 操作性 | 回転ベゼル搭載、時刻読み取りに慣れが必要 |
| ムーブメント | シーガルST1612自動巻き24時間ムーブメント |
| 動力の持ち時間 | 約45時間 |
| 素材(ケース・裏蓋・風防) | ケース・裏蓋:316Lステンレススチール 風防:サファイアクリスタル |
| ケース径 | 44mm |
| ケース厚 | 16.5mm |
| 重量 | 105g |
| ベルトの種類 | ソフトウレタンバンド |
- 短針が1日1周の「24時間時計」というプロフェッショナル仕様
- 316Lステンレススチール、サファイアクリスタル風防の高い堅牢性
「アストロノート」の腕時計を採用する政府機関や部隊
WANCHERは日本の独立系マイクロブランドであり、現時点で特定国の軍隊や政府機関へ「アストロノート」を公式納入したという公的な記録は確認されていません。
しかし、24時間時計という機構は、かつて米軍パイロットやベトナム戦争時の兵士たち(グリシン エアマン等が有名)に愛用された歴史的背景があります。WANCHERの製品はそうしたミリタリーの系譜を色濃く継承しています。
例えば、潜水艦のクルーや極地探検隊、そして宇宙飛行士など、太陽の位置で時間を確認できない環境に置かれたプロフェッショナルたちが、24時間時計を頼りに生活リズムを維持してきました。
「アストロノート」は、そうした過酷な環境下での使用実績がある「機能」を現代に復刻させたモデルと言えます。
生産国とその歴史的背景
WANCHER(ワンチャー)は、大分県を拠点とする日本のブランドです。
代表の岡垣氏は「世界中の優れたモノを紹介する」というビジョンのもと活動を開始しました。時計に関しては、企画・デザイン・品質管理を日本で行い、製造は適材適所でグローバルなパートナーシップを活用しています。
「アストロノート」のような24時間時計は、かつてはパイロットウォッチの主流の一つでしたが、現在ではニッチな存在です。その失われつつある「ツールとしての機能」をあえて現代に蘇らせようとする姿勢に、ブランドの歴史への敬意が感じられます。
「WANCHER(ワンチャー)アストロノート」の特徴と機能
「アストロノート」最大の特徴は、一般的な時計とは全く異なる「24時間表示」にあります。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 耐久性 | 中:316Lステンレススチール使用 |
| 防水性 | 5ATM(日常生活用強化防水) |
| 耐磁性 | 不明 |
| 視認性 | 24時間表示、夜光インデックス・針により暗所でも良好 |
| 操作性 | 回転ベゼル搭載、時刻読み取りに慣れが必要 |
| ムーブメント | シーガルST1612自動巻き24時間ムーブメント |
| 動力の持ち時間 | 約45時間 |
| 素材(ケース・裏蓋・風防) | ケース・裏蓋:316Lステンレススチール 風防:サファイアクリスタル |
| ケース径 | 44mm |
| ケース厚 | 16.5mm |
| 重量 | 105g |
| ベルトの種類 | ソフトウレタンバンド |
1970年代のヴィンテージスポーツモデルを再現したデザインと、現代的な実用性の融合にあります。堅牢な素材と信頼性の高いムーブメントが、レトロ風のミリタリーウォッチとしての説得力を高めています。
- 昼夜を直感する24時間表示システム
- 宇宙への憧憬を体現するデザインと素材
- 316Lステンレススチール、サファイアクリスタルを採用した堅牢性
昼夜を直感する24時間表示システム
この時計のアイデンティティは、短針が1日かけて文字盤を一周する「24時間表示」です。
文字盤の上部が「24時(0時)」、下部が「12時」となっており(モデルにより配置が異なる場合あり)、針が指す位置で「今が午前なのか午後なのか」が一目瞭然となります。
これは、窓のない軍事施設や宇宙船、あるいは白夜の戦場など、太陽光による時間の判断が不可能な状況下で真価を発揮する機能です。慣れるまでは時刻の読み取りに頭を使いますが、それこそが特殊計器を扱う醍醐味と言えます。
シーガル社製ST1612ムーブメントの採用
心臓部には、世界的なムーブメントメーカーであるシーガル(Seagull)社の「ST1612自動巻き24時間ムーブメント」を搭載しています。
シーガル社は、かつて中国空軍向けのクロノグラフを製造していた歴史を持つメーカーであり、その技術力は近年評価を高めています。このST1612は、24時間表示という特殊機能を持ちながら、秒針停止機能(ハック機能)や手巻き機能も備えており、実用性に優れています。
パワーリザーブも約45時間確保されており、日常使いにおいても十分なスタミナを持っています。
宇宙への憧憬を体現するデザインと素材
機能面だけでなく、デザインや素材にも宇宙へのオマージュが込められています。
ケースサイズは44mmと、現代のメンズウォッチとしては標準的かやや大きめのサイズ感ですが、ラグの形状やケースの厚みのバランスが良く、腕に巻いた時の収まりは良好です。
風防には高硬度のサファイアクリスタルを採用し、クリアな視界と傷への耐性を確保。ケース素材は、耐食性に優れた316Lステンレススチールが使用されており、汗や錆に強く、タフな使用環境にも耐えうる仕様となっています。ケースの仕上げはヘアライン(艶消し)とポリッシュ(鏡面)が使い分けられており、ツールウォッチとしての無骨さを残しつつも、決して安っぽさを感じさせない質感を保っています。
また、回転ベゼルを活用することで、第二時間帯の把握も可能になっており、グローバル、あるいはユニバーサルに活動する者のためのツールとしての機能美が凝縮されています。
「WANCHER(ワンチャー)アストロノート」と他モデルの腕時計との比較
同一ブランドの他モデルとの比較
WANCHERには「レンジャー」や「グルカ」といった他のミリタリー系モデルが存在しますが、「アストロノート」との決定的な違いは「時間の刻み方」です。
「レンジャー」などは、短針が12時間で1周する一般的な時計(12時間時計)です。これらは瞬時に時刻を把握しやすく、日常生活における利便性は圧倒的に高いです。対して「アストロノート」は24時間時計であり、時刻の読み取りに「慣れ」という訓練を要求します。

しかし、その「不便さ」こそが「アストロノート」の魅力です。一般的なフィールドウォッチが陸上部隊の実用時計であるのに対し、アストロノートは特殊環境下での任務を想定した計器です。サイズ感もアストロノートの方が44mmと存在感があり、ベゼル機能も搭載しているため、より多機能でメカニカルな印象を与えます。
「普通の時計」では満足できない層にとって、アストロノートは唯一無二の選択肢となります。
他社の類似モデルとの比較
GLYCINE(グリシン)エアマン
24時間時計の代名詞とも言えるのが、グリシンの「エアマン」です。
ベトナム戦争で米軍パイロットに愛用された歴史的傑作であり、ブランドの歴史と権威性ではグリシンに分があります。しかし、現行のエアマンは価格帯が上がっており、手軽に手が出しにくい存在になりつつあります。
WANCHER「アストロノート」は、エアマンと同様の24時間表示機能を持ちながら、より手の届きやすい価格帯で提供されており、メテオライト風ダイヤルなどの独自の遊び心も備えています。
Vostok(ボストーク)24時間時計
ロシア(旧ソ連)のボストークも、24時間表示のミリタリーウォッチを製造しています。
ボストークは極めて安価で「チープシック」な魅力がありますが、風防がアクリルであったり、ベゼルの操作感が緩かったりと、品質面での個体差が大きいのが難点です。
対して「アストロノート」は、サファイアガラス風防や316Lステンレスケースを採用し、日本ブランドの品質管理下で製造されているため、高級感と外装のクオリティにおいて優位性があります。
「WANCHER(ワンチャー)アストロノート」の実用性
オススメの利用シーン
「アストロノート」が最も輝くのは、やはり「非日常」を感じたいシーンや、アウトドアフィールドです。キャンプや天体観測など、夜通し活動するような場面では、24時間表示の文字盤が「夜の時間の進み方」を可視化してくれます。通常の時計では短針が同じ位置を指す朝の10時と夜の22時が、この時計では全く別の位置になるため、時間の流れをリニアに感じることができます。
また、5ATM(5気圧防水)を備えているため、洗顔や雨に濡れる程度の日常的な水濡れは問題ありません。ただし、20気圧防水のダイバーズウォッチではないため、水泳や激しい水圧がかかるウォータースポーツでの使用は避けるべきです。あくまで「空」や「宇宙」を志向したパイロットウォッチ的な位置づけで使うのがベストです。
ビジネスシーンに利用できるか
ビジネスシーンでの利用については、「会話のきっかけ作り」としては最強のツールになります。「時計壊れてない?針の位置がおかしくない?」と聞かれたときに、「これは24時間時計といって…」と語れるストーリーがあるからです。
しかし、実務的な観点では注意が必要です。会議の時間や電車の時刻などを瞬時に読み取る際、慣れていないと「今は14時なのか16時なのか」を一瞬迷う可能性があります。特に緊迫したビジネスの現場では、このコンマ数秒の遅れがストレスになるかもしれません。
したがって、デスクワークやクリエイティブな職種、あるいはカジュアルなビジネスカジュアルスタイルには適していますが、分刻みのスケジュール管理が求められる厳格なビジネスマンには、サブ機としての運用をお勧めします。
長く利用するためのコツやメンテナンス方法
特殊なムーブメントを搭載しているため、取り扱いにはいくつかのポイントがあります。
まず、時刻合わせの際です。24時間時計は針の動きが通常と異なるため、リュウズ操作での時刻合わせの感覚を掴む必要があります。また、日付変更禁止時間帯(一般的に20時から翌4時頃)での日付操作は避けてください。24時間表示のため、「今は夜なのか昼なのか」を間違えにくいのはメリットですが、機械への負担を避ける操作は必須です。
次に防水性についてです。5ATM防水は「生活強化防水」レベルです。水道の水を直接勢いよく当てたり、お風呂に入れたりするのは厳禁です。水に濡れた後は必ず乾いた布で拭き取り、錆を防いでください。
メンテナンスに関しては、搭載されているシーガルST1612は汎用性の高いムーブメント構造を持っているため、一般的な時計修理店でもオーバーホールの相談が可能な場合がありますが、基本的にはWANCHERの公式サポートを利用するのが最も確実です。3〜4年に一度の点検を行うことで、末長く愛用できます。
オススメの購入方法と安く購入する方法
「アストロノート」を購入する際は、WANCHER公式サイトが最も安全かつ確実です。特殊な24時間時計であるため、初期不良の際のサポート体制が整っている公式ルートを選ぶのが鉄則です。公式サイトでは、製品の詳細なマニュアルや設定方法も確認できます。
\ WANCHER(ワンチャー)公式ショップ楽天市場店 /
安く購入する方法としては、WANCHER公式サイトのニュースレター(メルマガ)への登録が有効です。限定の割引クーポンやセールの案内が届くことがあります。また、WANCHERはKickstarterやMakuakeなどのクラウドファンディングで新プロジェクトを立ち上げることが多く、その際には「超早割」として大幅な値引きが行われます。
SNSなどで最新情報をチェックし、こうしたタイミングを逃さないのが賢い買い方です。
まとめ|「WANCHER(ワンチャー)アストロノート」徹底レビュー
WANCHER(ワンチャー)の「アストロノート」は、単なる腕時計ではなく、腕元にある「計器」です。24時間表示という特殊な機構は、使い手に慣れを求めますが、それを使いこなした時の満足感は何物にも代えがたいものがあります。
- メリット
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一目で昼夜がわかる24時間表示機能は、プロフェッショナルツールとしてのロマンがある
- 他と被らない「24時間時計」という個性
- シーガル製ムーブメントによる45時間のパワーリザーブとハック機能
- サファイアクリスタル風防による高い耐傷性
- 宇宙やミリタリーを感じさせるデザインとストーリー性
- 高機能ながら比較的手の届きやすい価格
- デメリット
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時刻の読み取りに慣れが必要で、瞬時の視認性は通常の時計に劣る
- 一般的な12時間時計に慣れていると、時刻確認にストレスを感じる場合がある
- 5気圧防水のため、水泳やダイビングには使用できない
- 特殊機構のため、街の時計店での修理が断られる可能性がある(公式推奨)



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