「ケルトン Vietnam 2」フランス製ミリタリーウォッチの魅力と実用性を徹底レビュー

「ケルトン Vietnam 2」フランス製ミリタリーウォッチの魅力と実用性を徹底レビュー

本物のミリタリーウォッチを求めるなら、そのブランドが歩んできた歴史を無視することはできません。かつてタイメックスのフランス拠点として数多くの名作を世に送り出したケルトン。彼らが手掛ける「Kelton Vietnam 2」は、1960年代の戦地で米軍兵士が使用していたミリタリーウォッチをベースにした市販用のモデル「Camper(キャンパー)」のアップデートモデルです。

華美な装飾を排し、機能に特化したミリタリーウォッチで、その時代の空気感を色濃く残しつつ、フランスの時計メーカーであるケルトンが現代の技術で復刻させたモデルです。

この記事では、「Kelton Vietnam 2」の機能性や実用性を徹底レビューします。

目次

「ケルトン(Kelton) Vietnam 2」の概要

「ケルトン(Kelton) Vietnam 2」は、1960年代から70年代にかけてベトナム戦争で米軍兵士に支給されたミリタリーウォッチをデザインソースとした復刻モデルです。

フランスの老舗ブランドであるケルトンが、当時の使い捨て時計(ディスポーザブルウォッチ)の無骨な雰囲気を再現しつつ、耐久性の高いケースや手巻きムーブメントを搭載して現代に蘇らせました。視認性に特化したダイヤルと、軽量な装着感が最大の特徴となっています。

項目スペック
耐久性ミリタリースペックに準ずる堅牢な設計
防水性3気圧防水(日常生活防水)
耐磁性不明
視認性高視認性アラビア数字インデックス・蓄光塗料
操作性引き出し式リューズによる時刻調整
ムーブメント手巻き
動力の持ち時間約40時間(自動巻きの場合)
素材ケース:真鍮/チタングレーメッキサンドブラスト仕上げ
風防:ミネラルガラス
ケース径約37mm
ケース厚約10mm
重量約50g(ベルト含む)
ベルトの種類ナイロン製NAT

「ケルトン Vietnam 2」の腕時計を採用する政府機関や部隊

ケルトン自体は、米国のタイメックス社と密接な関係にあり、かつてフランス国内での製造を担っていました。

そのため、直接的なケルトン名義での採用実績以上に、タイメックスが米国政府(国防省)に納入していた「Mil-W-46374」規格の時計と密接な繋がりがあります。この規格の時計は、ベトナム戦争において陸軍、海軍、空軍のあらゆる兵科で使用されました。

また、ケルトンブランドとしても、フランス国内の公共機関や当時の労働者層に広く普及し、その信頼性の高さから事実上の実用時計として多くの現場で重宝された歴史があります。

実戦で使用されたエピソード

ケルトンの原型となったモデルは、ベトナム戦争という過酷なジャングル戦の最前線で使用されました。当時は修理を前提としない「ディスポーザブルウォッチ」として支給されていましたが、湿気、泥、衝撃に耐え、正確な時刻を刻み続ける信頼性が兵士たちから高く評価されました。

特に夜間作戦時の視認性を確保するための蓄光塗料や、反射を抑えたオリーブドラブのケースカラーは、隠密行動を求められる兵士の生存率を高めるための重要な機能として機能していました。これらの実戦データが、現在の「Kelton Vietnam 2」のデザインにもフィードバックされています。

生産国とその歴史的背景

「Kelton Vietnam 2」を生み出したケルトンは、時計産業の聖地として知られるフランスのブザンソンで誕生しました。

1955年、米タイメックス社の支援を受けて設立された同社は、フランスにおける安価で高品質な時計の普及に大きく貢献しました。「ダブ・ブラッシュ」と呼ばれた強力なマーケティングにより、フランスの時計販売シェアを急速に拡大。一時期はフランスを代表する大衆時計ブランドとなりました。

1980年代のクオーツショックにより一時停滞しましたが、現在はその豊かな歴史と当時の型を活かした復刻ブランドとして復活し、フランスらしいエスプリと米軍ミリタリーの機能性が融合した独自の立ち位置を築いています。

「ケルトン(Kelton) Vietnam 2」の特徴と機能

  • Vietnam 2 Green(オリーブドラブのミリタリーカラー)
項目スペック
耐久性ミリタリースペックに準ずる堅牢な設計
防水性3気圧防水(日常生活防水)
耐磁性不明
視認性高視認性アラビア数字インデックス・蓄光塗料
操作性引き出し式リューズによる時刻調整
ムーブメント手巻き
動力の持ち時間約40時間(自動巻きの場合)
素材ケース:真鍮/チタングレーメッキサンドブラスト仕上げ
風防:ミネラルガラス
ケース径約37mm
ケース厚約10mm
重量約50g(ベルト含む)
ベルトの種類ナイロン製NAT

「Kelton Vietnam 2」は、1960年代の米軍規格に基づいた高い機能性と、歴史的なデザインを忠実に再現した点が特徴です。当時の兵士が求めた「軽量さ」と「視認性」を追求し、現代の日常使いに耐えうるスペックへとアップグレードされています。

  • マット仕上げの反射防止ケース
  • 高精度な手巻きムーブメント搭載
  • 着脱が容易で頑丈なナイロンNATOストラップ

マット仕上げの反射防止ケース

「Kelton Vietnam 2」の特徴は、マット仕上げの反射防止ケースです。

真鍮性のチタングレーメッキサンドブラスト仕上げがされており、光の反射を抑えたマット仕上げになっています。

従来のキャンパーやタイメックス製のキャンパーが樹脂製なのと比較すると、より高級感があり耐久性も向上しています。また、マット仕上げのため、より落ち着いた印象をあたえシンプルな文字盤との相性もよいのが特徴です。

独特の質感を放つマットなケース加工

戦地において、金属の反射は敵に位置を知らせる命取りになるため、軍用時計のケースには光を反射しない処理が施されます。

「Kelton Vietnam 2」もその例に漏れず、艶を抑えたマットな質感のケースを採用しています。この仕上げは傷が目立ちにくいという実用的なメリットに加え、現代のファッションにおいても落ち着いた印象を与えてくれます。

素材には真鍮/チタングレーメッキサンドブラスト仕上げを使用しているため、当時のプラスチック製ディスポーザブルウォッチよりもはるかに堅牢で、長く愛用できる仕上がりとなっています。道具としての無骨な美しさを体現した部分と言えるでしょう。

手巻きムーブメントによる機械式の愉しみ

オリジナルの使い捨て時計(ディスポーザブルウォッチ)と同じく、この復刻モデルでは手巻きムーブメントを搭載しています。

毎日手動でゼンマイを巻き上げる必要がありますが、ミリタリーウォッチ特有の「機械を操作している感覚」を存分に味わうことができます。

また、電池切れの心配がなく、機構が単純なため故障が少なく定期的なメンテナンスさえ行えば長く使い続けることができるという、機械式時計ならではのメリットも享受できます。

「ケルトン(Kelton) Vietnam 2」と他モデルの腕時計との比較

同一ブランドの他モデルとの比較

ケルトン内での比較対象として挙がるのは、よりカジュアルで当時の大衆向けデザインを色濃く反映した、初期の復刻モデルである「Original Vietnam」です。

Original Vietnam」と比較すると、今回の「Vietnam 2」はケースの質感やムーブメントの信頼性が一段階引き上げられています。

初期モデルがどちらかと言えば「ルックス重視のトイウォッチ的」な側面を持っていたのに対し、「Vietnam 2」はステンレスケースの採用や防水性能の向上により、本格的なフィールドウォッチとしての風格を備えています。

フランス製というアイデンティティを保ちつつ、実用性を極限まで高めた「Vietnam 2」は、ケルトンのラインナップの中でも最も硬派で、歴史の重みを感じさせる存在と言えるでしょう。単なるファッションアイテムを超えた、コレクション価値のある一本に仕上がっています。

他社の類似モデルとの比較

ハミルトン カーキ フィールド メカ

ミリタリーウォッチの王道と言えば、ハミルトンの「カーキ フィールド メカ」です。

こちらも「Kelton Vietnam 2」と同じく、米軍の「Mil-W-46374」規格をルーツに持つモデルです。

ハミルトンの強みは、スイスメイドの圧倒的な精度と、サファイアガラスを採用した高い耐久性にあります。手巻きムーブメントによる薄型のケースは装着感も抜群です。対して「Kelton Vietnam 2」は、より「当時のオリジナルの質感」にこだわっています。

ハミルトンが現代的な高級実用時計へと進化したのに対し、ケルトンは当時のドーム型風防やマットな仕上げなど、ヴィンテージな雰囲気をより強く残しています。価格面でもケルトンの方が手に取りやすく、当時の軍用時計の粗野な魅力を楽しみたい方にはケルトンが向いています。

タイメックス オリジナル・キャンパー

「Kelton Vietnam 2」と血縁関係にあるのが、タイメックスの「オリジナル・キャンパー」です。

キャンパーは樹脂製ケースを採用しており、驚異的な軽さと低価格を実現しています。クオーツ駆動であるためメンテナンスも容易で、アウトドアでの使い捨てに近い感覚で使用できるのが特徴です。

一方、「Kelton Vietnam 2」はステンレスケースに自動巻きムーブメントを搭載しており、キャンパーよりも重厚感と「一生モノ」としての価値を重視しています。デザインは似ていますが、キャンパーが「気軽なカジュアルウォッチ」であるのに対し、ケルトンは「大人のための歴史的復刻品」という位置付けです。

ナイロンベルトの質感一つをとっても、ケルトンの方がより当時の軍用仕様を意識した厚みと強度を備えており、ミリタリーマニアを満足させるディティールが詰まっています。

「ケルトン(Kelton) Vietnam 2」の実用性

オススメの利用シーン

「Kelton Vietnam 2」が最も輝くのは、やはりアウトドアやカジュアルな休日シーンです。

キャンプやハイキングといったアクティブな場面では、その軽量さと視認性の高さが大きな武器となります。NATOストラップは汗をかいても丸洗いが可能で、不意の衝撃からも時計本体を守ってくれるため、気兼ねなく使い倒すことができます。

また、ミリタリージャケットやデニム、チノパンといったアメカジスタイルとの相性は抜群です。無骨なデザインでありながらケース径が約37mmと控えめなため、細身の体格の方でも違和感なく装着でき、服装に程よいアクセントを加えてくれます。

ヴィンテージショップ巡りやカフェでのリラックスタイムなど、ちょっとしたこだわりを主張したい日常のシーンでも、この時計の背景にある歴史を知っていれば、より愛着を持って過ごすことができるでしょう。派手さはありませんが、使い込むほどに味が出る道具としての魅力が、日常の何気ない瞬間を特別なものに変えてくれます。

ビジネスシーンに利用できるか

結論から申し上げますと、クリエイティブ職やビジネスカジュアルが許容される職場であれば、非常に魅力的な選択肢となります。

スーツに合わせる場合、一般的なドレスウォッチとは対極にあるため、強い「ハズし」の効果を発揮します。オリーブカラーのストラップをブラックやネイビーのレザー製NATOストラップに交換すれば、ミリタリー感を抑えつつ、知的なヴィンテージ感を演出することが可能です。

ただし、銀行や堅実な士業など、極めてフォーマルな場では、その無骨さやアクリル風防の質感が「ラフすぎる」と受け取られる可能性もあります。しかし、歴史的背景を理解している相手とのビジネスの場であれば、「ケルトンの復刻モデルですね」という会話から、趣味人としての深い教養をアピールするきっかけになるかもしれません。

控えめなサイズ感のおかげで、シャツの袖口に干渉しにくい点も実用的です。自分自身のアイデンティティをさりげなく主張するためのビジネスツールとして、非常に面白い存在と言えるでしょう。

長く利用するためのコツやメンテナンス方法

「Kelton Vietnam 2」を末永く愛用するためには、機械式時計特有のケアが重要です。

ムーブメントに関しては、手巻き機構は自動巻と比べ機構は単純で故障は少ないですが、3年から5年に一度のオーバーホールを推奨します。定期的な洗浄と注油を行うことで、数十年単位での使用が可能になります。

日頃の注意点としては、衝撃と磁気に気を付けることです。スマートフォンやスピーカーの近くに長時間置かないよう意識してください。

NATOストラップは汚れが目立ってきたら、中性洗剤で手洗いして陰干しすることで清潔さを保てます。複数のストラップを用意して着せ替えることで、時計本体のバネ棒への負担を減らしつつ、気分を変えて楽しむことができるのも、この時計を長く楽しむための秘訣です。

オススメの購入方法と安く購入する方法

「Kelton Vietnam 2」を購入する際は、信頼できるセレクトショップや、輸入時計を専門に扱うオンラインショップを利用するのが一般的です。

フランスブランドであるため、国内では流通量が限られている場合もあります。安く購入するための秘訣は、フランス本国の公式サイトや、欧州の時計通販サイトでの個人輸入を検討することです。セール時期には大幅な割引が行われることもあり、送料を含めても国内価格より安く手に入る場合があります。ただし、個人輸入の際は関税やアフターサポートの有無に注意が必要です。

国内での安心を優先するならば、ポイント還元率の高い大手ショッピングサイト(楽天市場やYahoo!ショッピングなど)に出店している正規取扱店を狙うのが、実質的に最も安く、かつ安全に購入できる方法と言えます。

まとめ|「ケルトン(Kelton) Vietnam 2」徹底レビュー

「Kelton Vietnam 2」は、ベトナム戦争という過酷な時代に生まれた軍用時計の魂を、フランスの時計製作の伝統とともに現代に蘇らせた傑作です。37mmという絶妙なサイズ感、マットな質感、そして機械式ムーブメントの鼓動。これらすべてが、効率性ばかりが重視される現代において、所有する喜びを感じさせてくれます。

実用的な道具として、あるいは歴史を身に纏うアクセサリーとして、これほどコストパフォーマンスに優れたミリタリーウォッチは他にありません。

「ケルトン(Kelton) Vietnam 2」まとめ
メリット

歴史的再現度が高く、ヴィンテージな質感を楽しみながら現代の信頼性で常用できる

  • ベトナム戦争当時の米軍規格を忠実に再現したデザイン
  • フランスの老舗ケルトンによる確かな背景とブランド性
  • 軽量かつコンパクトで、日本人の腕に馴染むサイズ感
  • 手巻きムーブメント搭載で、電池交換不要の本格仕様
  • NATOストラップによる高い汎用性とカスタマイズ性
デメリット

本格的な防水性能を求める過酷な水辺での使用には向かない

  • 防水性能は日常生活防水程度
  • 日本国内での流通量が少ない
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