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「カシオ プロトレック PRG-340ANS-3JR」G-SHOCKだけじゃない!ミリタリー好きに刺さる魅力を徹底レビュー

「カシオ プロトレック PRG-340ANS-3JR」G-SHOCKだけじゃない!ミリタリー好きに刺さる魅力を徹底レビュー

カシオといえばG-SHOCKのタフネス神話が有名ですが、「プロトレック」のアウトドアにおける信頼性もまた、ミリタリーシーンに通じるものがあります。

今回ご紹介するのは、カシオのアウトドアウォッチ「プロトレック」の30周年記念モデル「PRG-340ANS-3JR」です。

プロトレックの中でも特にミリタリー色の濃いモデルです。アースカラーの採用、野外活動に不可欠なトリプルセンサーや二層液晶による高い視認性、方位・気圧・温度を瞬時に把握するトリプルセンサーを搭載。これらは、フィールドで活動する兵士が必要とする機能とデザインに他なりません。

そのこの記事では、「プロトレック PRG-340ANS-3JR」のスペックと機能、そしてミリタリーウォッチとしての可能性を詳しくレビューします。

目次

「CASIO プロトレック PRG-340ANS-3JR」の概要

「CASIO プロトレック PRG-340ANS-3JR」は、カシオのアウトドアギア・ウォッチ「プロトレック」のラインナップの一つです。プロトレックの強みである「トリプルセンサーVer.3」(方位、気圧/高度、温度)や、電池交換不要の「タフソーラー」を搭載。さらに、ケースやバンドには環境に配慮した「バイオマスプラスチック」を採用しています。

最大の特徴は、ミリタリーテイストなアースカラーのケースと樹脂バンド。計器としての機能性と、ミリタリーファッションにもマッチするデザイン性を両立させたモデルです。

項目スペック
耐久性中:耐低温仕様(-10℃)
防水性中:10気圧防水
耐磁性不明
視認性デュプレックスLCディスプレイ
LEDバックライト(スーパーイルミネーター)
操作性方位ベゼル
ムーブメントソーラー(タフソーラー)
動力の持ち時間機能使用の場合:約7ヵ月
パワーセビング状態の場合:約27ヵ月
※フル充電時からソーラー発電無しの状態での駆動時間
素材(ケース・裏蓋・風防)ケース・ベゼル:樹脂/樹脂(バイオマスプラスチック)
裏蓋:樹脂
風防:無機ガラス
ケース径54.7 × 51.7 mm(縦×横)
ケース厚15.1 mm
重量62 g
ベルトの種類ソフトウレタンバンド(バイオマス樹脂)
「CASIO プロトレック PRG-340ANS-3JR」のミリタリー要素
  • ミリタリーテイストなアースカラー
  • 野外活動に適したトリプルセンサーを搭載
  • 電池交換不要なタフソーラーを搭載

「CASIO プロトレック PRG-340ANS-3JR」の腕時計を採用する政府機関や部隊

「プロトレック PRG-340ANS-3JR」自体が特定の部隊に制式採用されているという公式な情報は見当たりません。しかし、同じカシオ計算機の「G-SHOCK」は、世界中の軍隊や警察の特殊部隊で広く使用されてきた実績があります。

特に有名なのでは、アメリカ海軍特殊部隊「Navy SEALs(ネイビーシールズ)」です。彼らは過酷な任務において、壊れない時計を求めていました。そこで、G-SHOCKの初期モデルであるDW-5600Cや、DW-6600、DW-6900などが、制式採用(官給品)ではなく「私物」として隊員たちに選ばれ、愛用されてきました。

プロトレックもまた、G-SHOCKで培われたタフネス思想とカシオのセンサー技術が融合しており、G-SHOCKとは異なる「情報収集ギア」として、一部の兵士やアウトドア・サバイバル専門家に選ばれる可能性は十分にあります。

Navy SEALs(米海軍特殊部隊)

Navy SEALsはアメリカ海軍の特殊作戦部隊で、海(Sea)・空(Air)・陸(Land)での任務に対応することから名付けられた。過酷な選抜訓練BUD/Sで知られ、対テロ作戦、人質救出、偵察、要人捕捉など高度な任務を遂行する。ビンラディン急襲作戦などでも活躍し、世界有数の精鋭部隊として評価されている。

実戦で使用されたエピソード

G-SHOCKのタフネスを証明するエピソードは、中東の砂漠地帯での実戦経験を持つ兵士たちの証言に数多く見られます。イラクやアフガニスタンに派遣された米兵が、G-SHOCKを着用していた例は枚挙にいとまがありません。

強い日差し、舞い上がる砂塵、そして極端な寒暖差。そうした過酷な環境下でも、G-SHOCKは正確に時を刻み続け、夜間の任務ではバックライトが重宝されました。

公式なエピソードとして有名なのは、G-SHOCKの開発者である伊部菊雄氏が語る、湾岸戦争時のエピソードです。G-SHOCKは、アメリカ国防総省の調達品規格である「ミルスペック(MIL-SPEC)」のいくつかをクリアしていると言われ(カシオが公式にミルスペック準拠を謳っているわけではありません)、その堅牢性が実戦で証明された形となりました。プロトレックも、このG-SHOCKと共通するカシオの技術的基盤の上に成り立っています。

湾岸戦争(1991年)

イラクのクウェート侵攻を受け、国連の決議に基づきアメリカを中心とする多国籍軍がイラクに対して武力行使を行った戦争。圧倒的な空爆と地上戦によりイラク軍は敗北し、クウェートは解放された。テレビ報道による「映像の戦争」としても知られ、近代戦の情報化を象徴する戦争となった。

映画・ドラマ・アニメでの使用実績

カシオの時計、特にG-SHOCKは、そのタフなイメージから数多くの映画やドラマで、軍人、警察官、スパイ、タフな主人公が着用する「ガジェット」として登場しています。

  • G-SHOCK DW-5600C:映画『スピード』(1994年)で、キアヌ・リーブス演じる主人公ジャックが着用。
  • G-SHOCK DW-6600:映画『アメリカン・スナイパー』(2014年)で、ブラッドリー・クーパー演じるクリス・カイルが着用。
  • G-SHOCK DW-6900:映画『ミッション:インポッシブル』シリーズで、トム・クルーズ演じるイーサン・ハントが着用(初期作品)。
  • G-SHOCK G-9000(マッドマン):映画『ローン・サバイバー』(2013年)で、SEALs隊員が着用。プロトレックも、初期のモデルが映画『クリフハンガー』(1993年)でシルヴェスター・スタローン演じる山岳救助隊員が使用するなど、アウトドアやサバイバルのプロフェッショナルが使う時計として認知されています。

所有している有名人

カシオの時計は、その機能性とデザイン、そして手頃な価格から、世界中の有名人に愛用されています。

G-SHOCKは、ミュージシャン(エミネムなど)やアスリート、俳優(キアヌ・リーブス、ジョージ・クルーニーなど)がプライベートで愛用している姿が度々報じられています。

プロトレックに関しては、登山家やアウトドア・冒険家からの支持が厚いです。日本では、プロゴルファーの石川遼選手がアンバサダーを務めていることが知られています。

ミリタリーという文脈では、イギリスの冒険家であり、元SAS(英国陸軍特殊空挺部隊)隊員でもあるベア・グリルス氏が、G-SHOCKのRANGEMAN(レンジマン)を愛用していることが有名です。プロトレックもレンジマンも「トリプルセンサー」を搭載する点で共通しており、極限環境のプロに選ばれる機能性を持っていることがわかります。

生産国とその歴史的背景

「CASIO プロトレック PRG-340ANS-3JR」を製造するのは、日本の「カシオ計算機株式会社」です。

カシオは1946年に東京都三鷹市で「樫尾製作所」として創業しました。当初は電卓(計算機)のメーカーとして名を馳せましたが、1974年に世界初のオートカレンダー機能付きデジタル腕時計「カシオトロン」を発売し、時計事業に本格参入します。

カシオの時計史における最大の転機は、1983年の「G-SHOCK(DW-5000C)」の誕生です。「落としても壊れない時計」という常識破りのコンセプトから生まれたG-SHOCKは、日本国内よりも先にアメリカで、そのタフネスさが評価され大ヒットしました。

一方「プロトレック」は、1995年にアウトドア愛好家向けのセンサーウォッチとして誕生(初期は「トリプルセンサー」搭載モデルとして登場)。「自然を感知する」というコンセプトのもと、登山やトレッキングに必要な方位、気圧/高度、温度といった情報を腕元で提供し、アウトドアウォッチという分野を確立しました。PRG-340Aは、その最新の系譜に連なるモデルです。

「CASIO プロトレック PRG-340ANS-3JR」の特徴と機能

「CASIO プロトレック PRG-340ANS-3JR」は、プロトレックの核となる機能性を備えつつ、デザイン面でミリタリーテイストを強く打ち出したモデルです。

  • PRG-340ANS-3JR(アースカラー、樹脂バンド)
項目スペック
耐久性中:耐低温仕様(-10℃)
防水性中:10気圧防水
耐磁性不明
視認性デュプレックスLCディスプレイ
LEDバックライト(スーパーイルミネーター)
操作性方位ベゼル
ムーブメントソーラー(タフソーラー)
動力の持ち時間機能使用の場合:約7ヵ月
パワーセビング状態の場合:約27ヵ月
※フル充電時からソーラー発電無しの状態での駆動時間
素材(ケース・裏蓋・風防)ケース・ベゼル:樹脂/樹脂(バイオマスプラスチック)
裏蓋:樹脂
風防:無機ガラス
ケース径54.7 × 51.7 mm(縦×横)
ケース厚15.1 mm
重量62 g
ベルトの種類ソフトウレタンバンド(バイオマス樹脂)

本モデルは、プロトレックの「クライマーライン」に属し、大型のダイレクトボタンによるセンサー機能の呼び出しや、二層液晶による視認性の高さが特徴です。タフソーラーや10気圧防水、耐低温仕様(-10℃)など、過酷なフィールドでの使用を想定した実用的なスペックを備えています。特に、環境に配慮したバイオマスプラスチックの採用は、自然と向き合うプロトレックならではの新しい試みです。

  • トリプルセンサーVer.3(方位、気圧/高度、温度計測)
  • タフソーラー(ソーラー充電システム)
  • 二層液晶(上層:方位グラフィック、下層:時刻・計測値)
  • 10気圧防水
  • 耐低温仕様(−10℃)
  • 方位ベゼル
  • ケース・バンドにバイオマスプラスチックを採用
  • LEDバックライト(スーパーイルミネーター)

過酷な環境を生き抜く「トリプルセンサーVer.3」

ミリタリー行動において、現在地の把握とルート策定(ナビゲーション)は生死を分ける重要な要素です。PRG-340Aに搭載された「トリプルセンサーVer.3」は、まさにそのための機能です。

方位センサーは、ワンプッシュで即座に方位を計測。特筆すべきは「二層液晶」です。下層の液晶に時刻や数値を表示しつつ、上層の液晶にはブルーのグラフィックで「北」の方向を大きく表示します。これにより、地図とコンパス(方位磁針)で行う「マップリーディング」が非常にやりやすくなっています。

気圧センサーは、天候の悪化を予測するのに役立ちます。気圧が急激に下降すれば、嵐が近いことを意味します。これは野営地の設営判断や、作戦行動の可否を判断する上で重要な情報です。また、気圧の変化から相対的な高度を計測することも可能です。

これらの情報を腕元で瞬時に確認できる「計器」としての能力は、プロトレックがG-SHOCKに対して持つ大きなアドバンテージです。

ミリタリーテイストを纏うデザインと素材

PRG-340ANS-3JRが他のプロトレックと一線を画すのは、その徹底したミリタリーテイストのデザインです。

ケースや樹脂バンドに採用されたアースカラー(サンドベージュやオリーブドラブを彷彿とさせるカラーリング)は、ミリタリーウェアや装備品との親和性が非常に高いです。

このバンドには、1995年のブランド誕生以来、プロトレックの歴史を飾ってきた歴代モデル名が刻印されています。

また、素材に植物由来の再生可能な有機資源を原料とする「バイオマスプラスチック」を使用している点も特徴です。タフな道具でありながら、自然環境にも配慮するという、現代的なミリタリーギアのあり方を示しているようです。

作戦行動を支える「タフソーラー」と実用性

長期間の偵察任務や、電源の確保が難しい僻地での作戦行動において、時計のバッテリー切れは致命的です。

その点、PRG-340Aはカシオ独自のソーラー充電システム「タフソーラー」を搭載しており、電池交換の心配がほとんどありません。太陽光はもちろん、蛍光灯のわずかな光でも充電し、時計の各種機能を安定的に駆動させます。一度フル充電すれば、光が当たらない場所でも約7ヶ月間は機能し続けるスタミナを持っています。

また、10気圧防水性能により、雨天や渡河といった状況でも問題なく使用できます。耐低温仕様(-10℃)も、寒冷地での行動をサポートします。

グローブ(手袋)を装着したままでも操作しやすいよう、右サイドにはセンサーを呼び出すための大型ダイレクトボタンが配置されており、実用性を追求したデザインとなっています。

「CASIO プロトレック PRG-340ANS-3JR」と他モデルの腕時計との比較

同一ブランドの他モデルとの比較

PRG-340ANS-3JRをカシオの他モデルと比較する際、最も強力な比較対象は「G-SHOCK」のセンサー搭載モデル、特に「RANGEMAN(レンジマン) GW-9400」でしょう。

RANGEMAN(レンジマン) GW-9400

両者は「トリプルセンサー」と「タフソーラー」を搭載するという点で共通しており、ミリタリーやサバイバルでの使用を想定するユーザーにとっては悩ましい選択肢となります。

決定的な違いは、G-SHOCK RANGEMANが「耐衝撃構造(ショックレジスト)」に加え、「防塵・防泥構造(マッドレジスト)」を備えている点です。瓦礫や泥濘地でのハードな使用、直接的な衝撃が加わる可能性のある戦闘行動においては、RANGEMANのタフネスは絶対的な信頼感を持ちます。

一方、PRG-340AはG-SHOCKほどの耐衝撃構造は謳っていませんが、その分、ケース厚が薄く(PRG-340A: 14.8mm、GW-9400: 18.2mm)、重量も軽い(PRG-340A: 57g、GW-9400: 93g)のが特徴です。装備や衣服の袖口との干渉が少なく、長時間の着用でも疲れにくいというメリットがあります。

また、PRG-340Aの「二層液晶」による方位視認性は、RANGEMANのデジタル表示よりも直感的で分かりやすいと感じる人も多いでしょう。

同じプロトレック内では、電波受信機能(マルチバンド6)を搭載したアナデジモデル(PRW-61やPRW-73など)と比較されます。

PRW系は、アナログ針による直感的な時刻視認性と、電波受信による時刻の絶対的な正確性が魅力です。しかし、PRG-340Aは電波機能を省略した分、価格が抑えられています。また、全ての情報をデジタルで表示するため、計測数値の瞬時な把握に優れています。

ミリタリーという観点では、PRG-340ANS-3JRの「アースカラー」というデザイン面でのアドバンテージは非常に大きく、機能が同等でも「見た目」でこちらを選ぶ理由は十分にあります。

他社の類似モデルとの比較

プロトレックと同じ「ABCウォッチ」(高度、気圧、方位)の分野で、ミリタリーファンから支持されるブランドと言えば、「SUUNTO(スント)」「GARMIN(ガーミン)」です。

SUUNTO(スント) CORE ALL BLACK(コア・オールブラック)

まず、スントの「CORE ALL BLACK(コア・オールブラック)」は、その名の通り漆黒のデザインが特殊部隊の装備を彷彿とさせ、ミリタリーウォッチとしての「出自」や「雰囲気」では非常に強力なライバルです。プロトレックと同様にABCセンサーを搭載し、ミリタリー映画やドラマでの露出も多いモデルです。

しかし、COREは電池式(CR2032、ユーザー交換可能)です。電池が切れたら交換が必要な点をどう捉えるか。一方、PRG-340Aは「タフソーラー」であり、バッテリー運用の手軽さで勝ります。また、COREの液晶は反転(黒地に白文字)が基本でクールですが、日中の視認性ではPRG-340Aの通常液晶や二層液晶の方位表示に軍配が上がる場合があります。

GARMIN(ガーミン) Instinct 3 Solar Tactical Edition

次に、ガーミンの「Instinct 3 Solar Tactical Edition」です。これは現代の「デジタルミリタリーウォッチ」の最右翼と言えるモデルです。

ABCセンサー、ソーラー充電(モデルによる)に加え、PRG-340Aにはない「GPS機能」を搭載しています。これにより、正確な座標の把握、移動ルートの記録が可能です。さらにタクティカルエディションには、暗視ゴーグル対応モード、ステルスモード(GPS位置情報の発信を停止)、キルスイッチ(全データを瞬時に消去)など、軍事行動に特化した機能が満載です。

ただし、これら「スマートウォッチ」としての多機能性ゆえに、価格はPRG-340Aの数倍に達します。

PRG-340Aの強みは、GPS機能がないことによる「シンプルさ」「セキュリティの高さ(位置情報が記録・発信されない)」「圧倒的なバッテリー持続時間(タフソーラー)」そして「コストパフォーマンス」です。

「高機能なスマートギア」を求めるならガーミン、「信頼できる計器・時計」を求めるならプロトレック、という選択になるでしょう。

「CASIO プロトレック PRG-340ANS-3JR」の実用性

ビジネスシーンに利用できるか

結論から申し上げますと、「CASIO プロトレック PRG-340ANS-3JR」をビジネスシーンで利用するのは、かなり難しいと言わざるを得ません。

その理由は、50mmを超える大柄なケース、アウトドアやミリタリーに振り切ったアースカラーのデザイン、そして付属する武骨なクロスバンドです。これらは、スーツやジャケパンといったビジネスカジュアルな服装とは、残念ながら調和しません。

特にクロスバンドは厚みがあり、シャツの袖口に収まらない可能性が非常に高いです。

もし着用が許容される環境があるとすれば、それは服装の自由度が非常に高いIT系企業、クリエイティブ系の職場、あるいは作業着での業務がメインとなる現場などに限られるでしょう。

デフォルトの樹脂バンド(バイオマスプラスチック製)に戻せば、クロスバンドよりは多少おとなしくなりますが、それでも時計の持つアウトドア・ギアとしての主張は隠せません。

ミリタリーウォッチとしてこの時計を愛するならば、オン(ビジネス)とオフ(プライベート、アウトドア、サバゲー)で時計を使い分けるのが賢明な判断と言えます。PRG-340Aは、休日にその性能とデザインを存分に楽しむ「相棒」として最適です。

長く利用するためのコツやメンテナンス方法

PRG-340Aはタフソーラーを搭載しており、カシオの時計らしく非常に堅牢ですが、長く愛用するためにはいくつかのコツがあります。

まず、タフソーラーの性能を維持するため、二次電池(充電池)の過放電は避けたいところです。月に一度は窓際など、光(できれば太陽光)が当たる場所に半日ほど置いて、しっかりと充電することを心がけてください。長期間、光の当たらない引き出しの奥などにしまい込むのは厳禁です。

次に清掃です。ケースやバンドに付着した汗や泥、砂は、故障や劣化の原因となります。使用後は、柔らかく乾いた布で拭き取ってください。汚れがひどい場合は、真水で軽く洗い流し(10気圧防水なので水濡れは問題ありません)、水分をしっかり拭き取ります。

特にセンサー部分(時計の左側面)にゴミが詰まると、計測精度に影響が出る可能性があるため、綿棒などで優しく掃除すると良いでしょう。

樹脂バンドやパッキン類は消耗品であり、経年劣化(加水分解など)は避けられません。数年に一度はメーカーでの点検(防水検査など)を受けると、より安心して長く使い続けることができます。

オススメの購入方法と安く購入する方法

「CASIO プロトレック PRG-340ANS-3JR」はカシオの定番ラインであるため、比較的多くの場所で購入可能です。

最も安心できる購入方法は、「カシオ正規販売店」です。G-SHOCKストアや、百貨店の時計売り場、正規取り扱いのある時計専門店がこれに該当します。定価販売が基本ですが、確実な本物であるという安心感と、手厚いメーカー保証が受けられます。

次にオススメなのは、ヨドバシカメラやビックカメラなどの「大手家電量販店」です。実店舗で現物を確認できるほか、10%程度のポイント還元を受けられることが多く、実質的に安く購入できます。

最も安価に購入できる可能性が高いのは、「インターネット通販(ECサイト)」です。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどでは、家電量販店や並行輸入業者が競争しているため、定価よりも大幅に割り引かれた価格で販売されていることがよくあります。

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安く購入するコツは、これらのECサイトが実施する大型セール(楽天スーパーセール、Amazonプライムデー、ブラックフライデーなど)や、「5のつく日」といったポイント還元率がアップするタイミングを狙うことです。

ただし、インターネット通販では、信頼できるショップ(「カシオ正規販売店」のECサイトや、大手家電量販店のECサイト、Amazonの直販など)を選ぶことが重要です。価格の安さだけで飛びつくと、偽物や、保証が受けられない並行輸入品を掴んでしまうリスクがあるため、ショップの評価や保証内容をよく確認してください。

まとめ|「CASIO プロトレック PRG-340ANS-3JR」徹底レビュー

「CASIO プロトレック PRG-340ANS-3JR」は、プロトレックが誇る「トリプルセンサー」と「タフソーラー」という信頼性の高い機能性を、ミリタリーテイスト溢れるアースカラーのデザインでパッケージングした、非常に魅力的なモデルです。

G-SHOCK RANGEMANのような絶対的な耐衝撃性や、GARMIN InstinctのようなGPS・戦術機能はありません。しかし、その分、軽量・スリムで、計器としての「視認性(二層液晶)」と「シンプルな操作性」に優れています。

なにより、GPSスマートウォッチのように充電(チャージ)を気にする必要がなく、電波時計のように受信環境を気にする必要もない、「タフソーラー」による運用の手軽さが最大の武器です。

フィールドで頼りになる「計器」として、また日常のコーディネートにミリタリーの「ギア感」を取り入れたいファンにとって、これ以上ないコストパフォーマンスと満足感を提供してくれる腕時計です。

「CASIO プロトレック PRG-340ANS-3JR」まとめ
メリット

過酷な環境で役立つセンサー機能とタフソーラーを、ミリタリーテイストのデザインで楽しめる点です。

  • 二層液晶による抜群の方位視認性。
  • 電池交換の心配がほぼ不要なタフソーラー搭載。
  • アースカラーによる高いミリタリーデザイン性。
  • 軽量(57g)で長時間の着用でも疲れにくい。
  • GPS非搭載による運用のシンプルさとセキュリティ。
デメリット

G-SHOCKのような耐衝撃性や、GPSウォッチのような高度な戦術機能は搭載していない点です。

  • G-SHOCKの「耐衝撃構造(ショックレジスト)」ではない。
  • 電波受信機能(マルチバンド6)が非搭載。
  • ビジネスシーンでの着用はほぼ不可能。
  • GPS機能がないため、単体での座標特定はできない。
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